レオナルド・ダ・ヴィンチ美の理想


渋谷東急文化村「ザ・ミュージアム」で、
レオナルド・ダ・ヴィンチ美の理想」を鑑賞。


私を魅了したのは「ほつれ髪の女」
この作品は素描、褐色土、緑色アンバー、鉛白、板ポプラ
イタリアのパルマ国立美術館所蔵。


伏し目がちな目と優しげに靡く髪。
鼻筋が通り、気品漂う唇・・・
私は暫し佇みこの「ほつれ髪の女」を見つめていた。
いつしか一編の詩が綴られ、
音楽が流れるような気持になっていた。
そう「美の喚起力」とでも言おうか・・・
換言すれば美を呼び覚ます力。
「ほつれ髪の女」を見つめていると、
こちらも優しい眼差しになってくる。
そしていつもながらダ・ヴィンチの描く唇は神秘的だ。
モナ・リザの微笑」もそうだが、
ダ・ヴィンチの微笑の魔力にどうしようもなく引き込まれてしまう。
彼の描く「微笑」は抗えない優美なのだ。
ちなみに内覧会では、
市川海老蔵丈も「ほつれ髪の女」に感嘆の声を上げたそうだ。