イタリアのちょい不良貴公子パトリィツオ・プアンネ


今日の「題名のない音楽会」は、ご婦人必見のオペラ歌手出演。
イタリアのちょいワル貴公子パトリィツオ・プアンネだ。
彼の歌う「ゴッドファーザー」が素晴しかった。
英語、日本語にない、イタリア語の艶やかな響きがあり、
力強いヴーカルに男の色気がある。
プレスリーの歌唱でも有名な「この胸のときめきを」も良かったし、
最後に歌った「限りなき世界」も、セクシーな歌声であった。
女性の手にくちづける仕草も、イタリアの伊達男らしく板についている。
「彼女が温まっていなかったら、温めるのです。」
そんな事を、ゲストのパンツェッタ・ジローラモが話していた。
キザだが、女性がグッとくる言葉かもしれない。
宝塚歌劇団の元宙組(そら)男役トップスター、姿月あさとの、
オペラ、トゥーランドットの「誰も寝てはならぬ」での、
持ち味のアルトを生かした歌唱力が見事だった。
ジローラモが説明していたイタリア的生活の、
イタリアの唄は『子守唄がオペラ』
イタリア式食事法は『食は栄養補給にあらず』は、
興味深い話であった。
今度、来日するときは、日本語で唄を歌うと、
パトリィツオ・プアンネは約束をしていた。
その端整な顔立ち、ワイルドな匂いのする雰囲気は、
司会の女性や姿月あさとのみならず、日本のオペラファンの女性の
心を虜にするだろう。
美しいもの、きれいなものに貪欲な彼女達は、
彼のまたの来日を、待ち望むことだろう。