2006-07-01から1ヶ月間の記事一覧

一城の主

一豊(上川隆也)は、千代(仲間由紀恵)と約束した、 一国一城の主の、半分を果たした。 すなはち、長浜、2万石の大名になった。 秀吉(柿本明)が大社長になり、一豊は、秀次(成宮寛貴)の宿老となり、 長浜支店長というところか。 一豊も新右衛門(前田…

好きな作詞家

カラオケ好きな私が、最近気がついたことは、 好みの歌手で、カラオケの選曲していることは、勿論だが、 作詞家にも、好みがあるということだ。 比較的、来生えつことなかにし礼、そして阿木耀子を、選曲することが多い。 来生えつこは中森明菜の「スローモ…

スカートと景気

朝日新聞の7月30日付の@データーに、面白い記事が、 掲載されていた。 総務省家計調査による、スカートの平均購入枚数についての、 内容であった。 スカートの平均購入枚数は、1978年から減り、93年には、 パンツに抜かれた。 理由としては、 1、…

笛子の苦悩

今回の「純情きらり」は、笛子の妻として、母として、 そして、女としての苦悩をモチーフにして、展開していた。 冬吾(西島秀俊)が、働いている現場に乗り込んだ笛子(寺島しのぶ)の 怒りが爆発する。 「二人で、私のこと騙していたくせに」 冬吾の才能に…

太陽に壊される愛

薫(沢尻エリカ)の言葉が切なかった。 『嫌ってほしい、だって私からは嫌いになれないから』 『怖かった、初めて本当に死にたくないと思った。 これ以上好きになったら、生きたくなる。』 薫の孝治(山田孝之)への想いが、溢れている。 薫は愛を知り、死を…

希望は捨てません

冬吾(西島秀俊)は、自分を責める苗子(寺島しのぶ)を励ます。 「目がわるければ、兵隊に採られないで済む」 「親孝行な、めんこい子だ」 「めんこい」とは、なんと優しいお国訛りだろう。 津軽は寒い国だが、津軽弁は温かい。 桜子(宮崎あおい)は、希望…

自句自解[神の封印]

「腕まくる白き肌えの浴衣かな」 金魚掬いに、だんだん熱が入って腕をまくる浴衣の女性。 腕まくりは、男だけではない。 粋なお姉さんも、男勝りに腕まくり。 男の赤銅色の隆々とした腕ではなく、 白い肌の腕が眩しい。 「稲妻や神の封印解き放つ」 一瞬、雲…

女の一生

「野菊晴」という句集を寄贈していただいた。 差出人は、御本人ではなく、御主人の名前であった。 「金子キクエ遺句集」と印刷されていた。 作者が生前書き残された俳句を、ご主人が遺句集として、出版されたのだろう。 作者は、私と同じ俳句の結社の方だが…

無垢なる魂冬吾

桜子(宮崎あおい)から紹介された町工場で、冬吾(西島秀俊)は働き始めた。 慣れぬ肉体労働のため、冬吾は、眩暈で階段から落ちて、怪我をする。 冬吾の言葉で、 「自分は、赤ん坊みたいなものだ。今まで絵を描くこと以外知らなかった。 苗子(寺島しのぶ…

日本列島豪雨

日本列島に豪雨が続いている。 梅雨前線が猛威を振るい、九州南部、長野県中部で、 土砂災害が起っている。 宮崎県のえびの市では、降り始めからの総雨量が1200ミリを 超える記録的な豪雨となっている。 鹿児島県では、4人が死亡、1人が行方不明になっ…

白鶏は貴婦人

NHK教育テレビ「新日曜美術館」の若冲・プライスコレクションの全貌 を視た。 伊藤若冲(いとうじゃくちゅう)は、江戸中期の日本画家。 身の回りの動植物をモチーフにした作品が多い。 濃彩の花鳥画を得意とし、「仙人掌群鶏図襖」などが代表作である。 …

磯おばさんの秘密

言論統制の時代、冬吾(西島秀俊)たちの展覧会も当局の検閲を受ける。 冬吾の座右の銘は「美に殉じる」こと。 戦争画を描かねばならなくなったとき、仲間に、 「見たまま描けばいい」 と力強く励ました。 磯(室井滋)も、 我が子和之に、芋の煮っ転がしを…

『薫と孝治』

「タイヨウのうた」が面白い。 沢尻エリカは、クールな中に、情熱を感じる女優さんだ。 まだ若いが、演技に安定感がある。 自然な感じがする。 山田孝之も、不器用な青年を好演している。 彼は、少し昔の好青年という印象だ。 孝治(山田孝之)が酔っ払いに…

三好達治

夏の日差しが、肌に痛い真昼のこと、 ふと、地面に目をやると蟻たちが、トンボを運んでいた。 餌としてトンボを、自分達の巣に運んでいるのだう。 まるで羽を広げたままのトンボは、大きなグライダーのようだった。 蟻は、人間のようにも見えた。 大きなグラ…

伊東美咲VS亀梨和也

亀梨くんが、緊張のあまり震えて、ネギタン塩を落としそうになったのが、 面白かった。 伊東美咲が、仕事帰りに梅酒を飲むと話していたが、 なかなかユニーク女優だなと思った。 罰ゲームで「青春アミーゴ」を一人で、歌い踊る亀梨くんは、 だんだん落ちこん…

雨の日の読書

7月も半ばだが、雨の日が続いている。 まだまだ、梅雨は明けないようだ。 雨に濡れて、紫陽花は喜んでいる。 向日葵は少々出番が遅れているようだ。 こんな雨の日は、読書でもして、沈思黙考するのもよい。 そこで、5冊本を購入した。 「情と理」後藤田正…

冬吾(西島秀俊)をはじめとしたマロニエ荘の絵描き達は、 展覧会に向けて、絵を描くことに熱中していた。 しかし、軍国主義の日本では、絵描きは役立たずと思われていた。 桜子(宮崎あおい)と磯(室井滋)の手助けで、 苗子(寺島しのぶ)に赤ちゃんが生…

「結婚できない男」

阿部寛と三浦理恵子が出演している「結婚できない男」が面白い。 話の展開というより、普段シリアスな役が多い、 高島礼子や夏川結衣などの役者が、 コメディーを演じているのが、面白いのだ。 なかでも、三浦理恵子がかわいい。 30歳を過ぎている彼女だが…

出世脱落

一豊(上川隆也)は、わずか300石の加増しか与えらずふてくされる。 登城もせず、悶々とした時を過ごす。 そんな、一豊を千代(仲間由紀恵)は励ますが、一豊の気は晴れない。 出世競争で、同僚や後進に追い抜かれることは、 現代のサラリーマン社会でも…

ゼロ金利解除と純情きらり

日本銀行は、7月14日金融政策決定会合でゼロ金利政策を解除し、 市場の短期金利の誘導目標を実質0%から0.25%に引き上げた。 今回の利上げは、前回の金利解除以来、5年11ヶ月ぶり。 解除に合わせ日銀は、景気認識も、従来の「着実に回復」から …

別れのコンチェルト

汽笛が鳴る。 汽車が動く。 桜子(宮崎あおい)の頬に達彦(福士誠治)が、 優しく触れる。 時が、一分一秒でも長ければと思う場面がある。 そんな恋人同士は、本来幸せなはずだ。 しかし、今日の桜子と達彦の別れは切なかった。 「有森頼みがあるんだ、桜子…

桜桃(さくらんぼ)

さくらんぼの季節である。 先日、あるクラブで飲んでいると桜桃が出てきた。 どこか愛らしく、薄紅の粒が輝いていた。 最近は、果物も野菜も、季節感がなく一年中出回る物が多い中、 桜桃は夏の季節にしか出回らない貴重な食べ物だ。 桜桃は、その甘酸っぱい…

冬吾の魂

魂が漂白することがある。 心が神隠しになることがある。 深閑とした林をただ歩きたくなることがある。 檀一雄、永井荷風、織田作之助、 そうした無頼派の物書きに、親近感を持つ事がある。 高村光太郎の詩が好きだ。 「道程」と「智恵子抄」のアンビバレン…

夏オトコ全開

昔夏男は、加山雄三、今は、サザンオールスターズ(桑田佳祐) 一頃は、TUBEやオメガトライブが夏オトコだった。 今年は、TUBEはまだ流行っていないが・・・・ それにしても、桑田佳祐は根強い人気がある。 矢沢永吉とともに、ロックの両横綱だ。 二…

浴衣の季節

浴衣の季節である。 着物は、高価でなかなか手の届かない庶民も、 浴衣は、比較的手軽に手に入れられる。 何よりも、着付けが楽であり、 着心地も、窮屈さがない。 普段着感覚の夏服だ。 先日、銀座を歩いていると、浴衣姿の若い女性が目に付いた。 涼しげで…

落城の母娘

柴田勝家(勝野洋)の、北の庄城が落城した。 時代は、秀吉の世に動いた。 いよいよ淀殿(永作博美)と石田三成(中村橋之助)の登場である。 豊臣政権の運命を担う二人。 情念の人、淀の方、智謀の人、石田三成。 関が原の戦い、大阪夏の陣と豊臣政権崩壊へ…

年上の女性(ひと)

私が20代の頃、或る俳句の結社に所属していた時の思い出だ。 その女性は、30代半ばの烏丸せつこ似の小奇麗な方だった。 新橋で小料理屋を開いていた。 その方は、どちらかといえば小柄で、 句会には、いつも品のある色合いの、着物を粋に着こなしていた…

二人だけの送別会

20代の後半、私は転職をした。 ある新聞社の印刷会社に勤めていたが、海外の仕事をしたく、 東南アジアの某国の現地法人会社に就職した。 転職することを、社長に報告すると、 「君と二人で、送別会をしたい。 ついては、君の行きつけの店で飲もう。」 と…

雨激しプール開きの祝詞かな(のりと)

7月だ。 プール開き、海開き、山開き。 まだ、梅雨は明けてはいないが、夏本番も真近だ。 こうしたプール開き、海開き、山開きには、 安全祈願をする慣わしがある。 神主が祝詞を奏上して、御祓いをし、邪気を祓う。 日本独特の習慣がある。 先日プールの、…

退屈の効用

私が、頭の体操をかねて、繰り返し読むのが、 高校の歴史の教科書、数1の参考書、 そして、「英文標準問題精講」原仙作著 中原道喜補訂だ。 この参考書の中で、数多く取り上げられているのが、 バートランド・ラッセル(Bertrand russell)の英文である。 …