太陽に壊される愛
薫(沢尻エリカ)の言葉が切なかった。
『嫌ってほしい、だって私からは嫌いになれないから』
『怖かった、初めて本当に死にたくないと思った。
これ以上好きになったら、生きたくなる。』
薫の孝治(山田孝之)への想いが、溢れている。
薫は愛を知り、死を恐れ、愛する人と生きたくなる。
月光は太陽に恋してはいけないのか・・・・・
孝治の「あきらめるな」
という力強く、そして優しい言葉、
薫の愛の月光が輝く。
月光の少女(薫)は太陽の青年(孝治)に照らされ輝くのだ。
*「タイヨウのうた」は、昔の悲恋ドラマよりドライな印象がある。
しかし、雨音薫を演じる沢尻エリカは、さりげなく上手い演技だ。
*治療医の山本圭が、ベテランの渋い味をだしていた。
薫とは、精神的にも信頼関係にある人物だ。
テレビドラマ「白線流し」でも、一人娘の七倉園子(酒井美紀)の
良き相談相手となり、温かな父親を演じていた。