無垢なる魂冬吾


桜子(宮崎あおい)から紹介された町工場で、冬吾(西島秀俊)は働き始めた。
慣れぬ肉体労働のため、冬吾は、眩暈で階段から落ちて、怪我をする。
冬吾の言葉で、
「自分は、赤ん坊みたいなものだ。今まで絵を描くこと以外知らなかった。
苗子(寺島しのぶ)と結婚し、子供が生まれ、愛する者のために、
働く喜びを知った。」と桜子に語っていたのが、印象的だった。
冬吾は、無垢なる魂の芸術家だ。
我が子の笑顔を見て、稲妻のようにインスレーピションが走る。
すぐに、カンバスに向かい絵を描く。
「冬吾の背中に後光が差している。」
と苗子は嬉しそうに呟く。
無垢なる冬吾の魂と、赤子の無垢なる魂が共鳴して、
創作への炎が、燃え上がるのだろう。
「絵を描きたいから描くのだ。」
冬吾の魂の叫びだ。
その冬吾が、怪我をしてた。
冬吾危うし。
苗子、杏子(井川遥)桜子、三姉妹とマロニエ荘の仲間は冬吾を救えるのか。
冬吾を軸に、「純情きらり」から目が離せない・・・・


*嘗て、岡本太郎画伯の台詞は、『芸術は爆発だ
 杉冬吾は『ただ絵を愛している』
 そんな人物なのかもしれない。


* 私が、よく行く沖縄料理の30前後の女性の店員さんは、
  冬吾ファンだそうだ。
  冬吾のことを話すとき、「冬吾さん」と、必ず「さん」を付けて呼んでいる。
  冬吾は母性本能をくすぐるのだろうか・・・


人気blogランキングへ