冬吾(西島秀俊)をはじめとしたマロニエ荘の絵描き達は、
展覧会に向けて、絵を描くことに熱中していた。
しかし、軍国主義の日本では、絵描きは役立たずと思われていた。
桜子(宮崎あおい)と磯(室井滋)の手助けで、
苗子(寺島しのぶ)に赤ちゃんが生まれたり、
磯が、年下の画家に恋したりと、
様々な出来事が起る。
そんな中、特高マロニエ荘に、絵のガサイレにくる。


藤原正彦の「国家の品格」は、日本は世界で唯一の「情緒と形の文明」だと
書いている。
更に、精神性を尊ぶ風土を大切にすべきだと説く。
文学、芸術、宗教など、直接役立たないことも重んじるべきだと。
冬吾達の芸術を、抱擁出来なくなった社会は、どこかギスギスしている。
役に立つ、役に立たないの二者選択。
ややもすれば、今の日本に似ていないだろうか。
現代の反面教師として、「純情きらり」を見るおもいだ。





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