組長は女子高生

セーラー服と機関銃長澤まさみ主演を視る。
眼鏡を掛けた長澤まさみが、垢抜けず、少々ドン臭く、
そしてキュートだった。
若頭の佐久間役の堤真一もいい味をだしている。
薬師丸ひろ子の「セーラー服と機関銃」の若頭は、渡瀬恒彦だったけ。


「放課後、組長の仕事をしてはダメなんですか」
学校と組長の両立を目指す星泉長澤まさみ
メモを取り、手を挙げて発言する泉。
今時珍しいほど真面目なメガネ少女だ。
謎の女、真由美(小泉今日子
「お父さんの恋人だから」
「汚れてないな、少しぐらい汚れてないと、
 人生の裏側がわからないわよ。」
大人の女、真由美の言葉に動揺する泉。
「筋を通す」
それが、父親の遺言。


ストリップ劇場で乱闘になる。
組員が、ボコボコにされ、
泉は誠意を見せろと、ストリップを強要される。
お立ち台でセーラー服を脱ごうとする泉。
佐久間(堤真一)がもろ肌脱ぎ、土下座して泉を守る。
腰が抜けへたり込む泉。
号泣する泉。
星泉は女子高生に戻る。


泉のひたむきな姿に、目高組の組員も心が動く。
浅草仲見世通りを歩く目高組、佐久間におんぶされる泉。
長澤まさみの、笑ったときの目じりの皺が、父親ゆずりだ。
功名が辻」の一豊(上川隆也)を誘惑する、
くのいち(女忍者)子りん役ほどの迫力は、今回の役柄にはない。
ただ、コミカルな役に挑戦していることで、
新たな彼女の魅力がでてくるかもしれない。