夢の続き


『人生を織る布地は夢を織る布地であるとシェクスピアは言ったさうである。』


小林秀雄著  「キティ台風」を読む  より


いい夢を見て 目覚めると 夢の続きを見たくなる
伽羅(きゃら)の香りが漂う
夢の浮橋は 現(うつつ)か幻か

ふと目覚めると
夢の途中 下車したような そんな気持になる
それでいて 二度寝したからといって
自分の思う 夢の続きになるとは限らない
ああ 夢の続きを見なければ良かったと
後悔することもあるけれど
やっぱり見たい夢の続き
夢を織る布地が 人生を織る布地となるパラドクスの世界