ゲゲゲの鬼太郎 夜道怪(やどうかい)


自分の言葉で、思いも寄らない事が起こる事がある。
いまひとつ、ありがた迷惑ということも・・・・


塾の成績が下がった少年が、一夜軒下を貸した妖怪夜道怪に、
「願いを叶えてあげる」
と告げられ、
つい「塾の順番を上げてほしい」
と頼んでしまう。
一人、又一人と塾の生徒は、闇の中に消えてゆく。
夜道怪が少年との約束を守るため、生徒を消していたのだ。


今回の「ゲゲゲの鬼太郎」は、人間の心の弱いところ、
「もし叶うなら」との私達の願望を、妖怪夜道怪を通して描いている。
闇と白日は表裏一体。
人の心もか・・・・・


「こんなはずじゃなかった」
少年は、自らの言葉を悔いる。
人は、一度や二度は、少年と同じように ,
「こんなはずじゃなかった」
そんな言葉が、口を吐くことがあるのではないか。
また、夜道怪のように、善意の押し売りになることもある。
当人は、義理と人情と思っているだけに、
自らの行ないを、拒否されると、善意や好意が、怒りに変わる。


ところで、迷惑千万なねずみ男のオナラが、今回は最大の武器になった。
100年前の食料を食べさせ、オナラの元を作らせた鬼太郎とねこ娘も酷いが、
それを食べても、屁でもないねずみ男の「鈍感力」も大したものだ。