隠れた名優高橋幸治


まだ幼稚園の頃、よく見ていた番組に、
おはなはん」と「太閤記」があった。
おはなはん」は連続テレビ小説
主人公のはなを、当時、文学座の若き女優樫山文枝が好演。
その夫の軍人速水役が、高橋幸治であった。
祖母が、結構彼のご贔屓で、凛々しい男ぶりに好感を持っていたようだ。
高橋幸治は、明治生まれの女性のイケメンだったのかもしれない。


大河ドラマ太閤記」は、先ごろ亡くなられた緒形拳出世作
高橋信長、緒形秀吉の主従がとても息が合っていた。
何故か、信長が本能寺の変で、
当日の朝、塩で歯を磨くシーンを鮮烈に覚えている。
高橋幸治の抑制された演技が光るドラマだった。
最近、高橋幸治をあまり見かけない。
そんな高橋幸治は、どこか気になる名俳優だと思う。