筑紫哲也氏の思い出

元朝日新聞編集委員の筑紫哲也氏が、昨日１１月７日に亡くなられた。
私が始めて筑紫哲也氏を知ってのは、テレビ朝日で放送した、
「こちらデスク」のキャスターを務めてたときからだ。

編集室の臨場感を出すためか、
削りたての鉛筆が、鉛筆立てに、溢れるばかりだったのを、
妙に良く覚えている。
初回が、１９７８年の成田空港の管制塔占拠事件についてだったのでは・・・
当時の筑紫氏は、白髪ではなく、黒髪のやや長髪であった。

その後、朝日ジャーナルの編集長になり、
私も不定期だが、朝日ジャーナルを読んだ覚えがある。
特に、旬の若者を取り上げる企画「若者たちの神々」は面白かった。

筑紫氏の語り口は穏やかで、
最近のコメンテーターのように、
口角泡（こうかくあわ）を飛ばすこともあまりない。
ただし、優しいまなじりの中にも、
眼光鋭いときもあり、ジャーナリストとしての厳しさも垣間見せていた。
そして、何よりも若者を愛して止まない方だったように思える。

筑紫哲也さん、心よりご冥福をお祈り申し上げます。