歌の息吹


白い心の便箋に、
本田美奈子は、
可憐な演歌の心を綴ってくれた。


氷雨」「北の宿から」「愛の執着駅」
澄んだ張りのある歌声は、
まさにオリジナルな美奈子演歌となる。
透明感のある演歌。


いつも私が本田美奈子に感じていたのは、
無防備に何の衒(てら)いもなく、
火の玉になり愛に飛び込んで行く女性・・・・
それも、命と引きかえにする覚悟で。



換言すれば、緋色のイノセント。
天衣無法な歌姫。


子供の頃から、
カラオケで演歌を歌っていた本田美奈子
演歌歌手を目指したとも言われている彼女。


鍛え抜かれた声量と、演歌の心が絶妙にブレンドされた
オペラ風演歌。
羽田健太郎のピアノ伴奏で歌い上げる彼女の「氷雨」は、
まさに珠玉の演歌だ。