手が離せない・・・


電話の取り次ぎはデリケートなところがある。
先日、いい気分で飲んで、
二次会に気心の知れたクラブに寄りたくなった時の事。


クラブに電話を掛けたところ、
取次のスタッフが電話口に出た。
「お待ちください」
と言って、チーママに確認していたのだが、
保留にしていなかったので、
電話を取り次いでいる様子が、
お客の声に混じって電話口から聞えてきた。


取次のスタッフの返事は、
「手が離せないそうです」
との返答だった。
「そうですか」
といって電話を切ったが、
何だか、もやもやした感じがあった。
聞き流せば済むことなのだろうけど、
妙に「手が離せない」という言葉の響きが、
事務的に聴こえたからだ。


スタッフも、私が気心の知れた客だからこそ、
正直に「手が離せない」
と答えたのかなとも思う。