通貨の平和利用・・・・

(1)ギリシャ財政赤字とユーロの信用


ユーロ圏内の、ギリシャが大幅な赤字財政になっている。
このため、ドイツのメルケル首相がギリシャのゲオルギオス首相に、
財政赤字の圧縮を要請した。


イギリス以外のヨーロッパの主要国は、ユーロを基本通貨にしている。
ドイツもギリシャもユーロを基本通貨にしている。
つまり両国の通貨はユーロなのだ。
今回のギリシャ財政赤字も、ギリシャだけの問題ではなく、
ユーロ圏全体の問題になる。
なぜならギリシャの大幅な財政赤字は、ユーロの信用にかかわるからだ。


(2)共通通貨は平和のバロメータ


東南アジアのシンガポールブルネイでは、
両国で同一レートで通貨が使用できる。
シンガポールドルは1ブルネイドルとなっている。
こうした同レートで経済活動が行われている所も、
比較的友好関係にあると思う。
したがって、ユーロ圏の国同士では、
戦争は起こりにくいのではないか・・・・
通貨の平和利用、そんなコンセプトもあるのではないか?
わたしたちは共通通貨が、
国際平和のバロメーターであることも考慮すべきだろう。