マネとモダンパリ展


丸の内の三菱一号館美術館の開館記念展の
「マネとモダン・パリ」を観覧。
三菱一号館美術館はレトロな美術館。


エドゥアール・マネの作品では、
「すみれの花束をつけたベルト・モリゾ」や「死せる闘牛士」などが印象に残った。
モリゾの唇が特に魅力的だと思う。
特に上唇のはっきりした輪郭が・・・
このモデルのベルト・モリゾ自身も画家であり、マネの弟の妻となる。


「死せる闘牛士」は死と隣り合わせの闘牛士の死。
人生が終わった一瞬の静寂と厳粛さが伝わる。


やはり特筆すべきは、マネの黒の絶妙なタッチだろう。
「すみれの花束をつけたベルト・モリゾ」「死せる闘牛士
何れもマネの黒の量感のあるタッチが素晴らしい。



他にはジェームス・ティソの「舞踏会」が鮮烈だった。
イエローを基調にした孔雀のような若き女性。
彼女は壮年の男性と腕を組み、
今まさに社交界にデビューしようとしているようだ。
少し不安げな表情が一層彼女を美しくさせている。
壮年の男性は父親か、
それともパトロンか・・・・
様々な想像を掻き立てる絵画だ。