花のようにひそやかに
小柳ルミ子の「瀬戸の花嫁」「わたしの城下町」も好きだけど、
私は「花のようにひそやかに」「お祭りの夜」などが、
清楚で抒情的でよく聴く。
♪通り過ぎたらそのあとに
花のかほりのするような
そんな娘になりたいと
いつも心で想ってた
阿久悠作詞 「花のようにひそやかに」より
この歌は、詞の内容は乙女の想いを綴っているが、
アップテンポでリズムで始まる。
また、小柳ルミ子の綺麗な母音の発音が活かされている。
彼女の母音の歌唱は、とても心地よく、
日本語の美しさを感じさせてくれる。
「余韻」というか「かほり」というか、
ふと通り過ぎたあと、振り返りたくなる女性がいる。
夏の日、日傘を差した絽の着物のご婦人。
♪この恋をかなえてと
一途に思いつめ
花のようにひそやかに
待ちわびる想い
サビの部分は、
美しい小柳ルミ子ならではのファルセットで歌いあげる。
それにしても作詞をした阿久悠は、ロマンテックな詞を書くな・・・