狙いは漢字四文字


ある証券レディの話。
リーマンショックの頃、経済評論家のおじさんは、
 結果論ばかり言って、なんの経済の展望も語ってなかったので、
 頭にきてました」
と話しながら、可愛い顔の眉間に皺を寄せていた。


 私はその証券レディの推奨銘柄を購入した。
その企業名を会社の30代の女性スタッフに尋ねると、
「どこかで聞きましたね・・・」
とのこと。
彼女が知っていたことで、
「これで決まり」
と確信。
この企業は、いたって地味な漢字四文字の会社。
本業は液晶用光学フイルムや医療用テープを作っている。
他にも海水を真水にする特殊な膜を作っている。
これから世界的な砂漠化と水不足。
私はそんなところに好感を持って購入したのだが・・・


証券レディは、私が駐在していた東南アジアのブルネイの話をすると、
目を輝やかせた。
彼女は海外志向があるらしく、
「商社に勤めるか、商社マンと結婚したい」
とのことだった。