古代ギリシャ展


国立西洋美術館で『大英博物館 古代ギリシャ展』を鑑賞。
この「古代ギリシャ展」の展示ブースは四章で構成されている。


第一章 神々、英雄、別世界の者達


以前、ギリシャ神話を読んだことがあるので、
ゼウスをはじめとした、
オリンポスの12神の知識もあったので興味深く鑑賞できた。
「擬人化した葡萄の木とディオニュソス像」が印象に残った。


第二章 人のかたち


アフロディテ像」を見ていたら、
グリコのチョコレート「アフロス」のコマーシャルを思い出した。
アフロディーテ」と高橋真梨子が熱唱し、
タキシード姿の三浦友和が登場する・・・・


第三章 オリンピアとアスリート

作品を見ていて素朴な疑問だったのは、
古代ギリシャオリンピアは、何故みんな裸なのだろう・・・・
へんな話だが芸術的には価値がある作品なのだろうが、
実際の競技では男性のシンボルは邪魔だったろうな・・・
古代ギリシャのオリンピックは、
現代のオリンピックと違い、女人禁制の祭典。
選手も観客も男ばかりだったが、
唯一ひとりだけ女性が観覧を許されたそうだ。


第四章 人々の暮らし


サテュロスから逃れようとするニンフの像」
に不可思議な印象を抱いた。
 スケベな笑みを浮かべたサテュロスから逃れようとするニンフ。
 ただ無理やり抱かれようとしているのに、
 ニンフが微笑んでいるのが不思議だったからだ。


悪戯っぽく微笑むニンフは、
松田聖子の「いちご畑でつかまえて」ではないが、
「最初は女の子逃げるものよ・・・」
「いちご畑でわたしを捕まえていいわ・・・」
と、サテュロスに誘惑される振りをして誘惑している、
小悪魔にも見えてくる。


ギリシャの神々は人間的な神であり、
キリスト教のような超越した神と言うよりは、
人間の本性の映し鏡のような存在のような気がした。
ヘレニズム文化とは、
肉体と精神を裸にした文化なのかもしれない・・・・


古代ギリシャ展を記念して一句


     ギリシャ
      神も人も
       裸かな