電話の作法


携帯電話が普及した平成は、
電話は片手で話すことが当たり前になっている。
かつてご夫人方は、
左手で受話器を持ちながら、
そっと右手を受話器に添えてお話しをされていた。
そんな電話の話し方の作法があったような気がする。


「おひさま」を見ていたら平成?の陽子(若尾文子)が、
携帯電話を持ちながら、
もう一方の手を携帯に添えていた。
ああ、何だか昭和の女性の電話の話し方だなと思った。


サザエさんも、受話器を握りながら、
もう一方手を受話器の下に添えるようにして、
話していたように思う。
ちょっとした仕草だが、電話に手を添えることで、
女性らしい品を感じる。