武士から公家へ・・・


大河ドラマ「江」を見る。
二代将軍徳川秀忠向井理)は、
徳川家と豊臣家が並び立つことを考える。
しかし、家康は豊臣家を滅ぼすか、
一大名になるかの選択しかないと考える。
創業者と二代目の対立。


もし、豊臣家が武士としてではなく、
右大臣として公家としてのみ存在していたら・・・
あくまでも、右大臣と征夷大将軍として連携がとれたら、
公家のリーダーと武門のリーダーとして、
確かに並び立つというか、制度として成りたつ。
秀頼はやがて公家の最高位の関白となり、
朝廷の要となる。
他方で、国政は征夷大将軍の秀忠が実質治める。
そうした歴史になっていたら日本はどうなっていたろうか・・・


それにしても今回のように、徳川将軍秀忠が大阪城に直接赴くとは、
少々荒唐無稽にして、あまりにも歴史を軽んじていまいか。
ストーリーを面白くすることにのみ走ることは、
大河ドラマを根本から崩すことになるのではないか?
史実に基づいた脚本を望む。