統一通貨の問題点


経済力が異なる国が統一通貨となるとき、
経済力が弱い国の経済の破綻を招く恐れがある。
ドイツ・フランスの経済力と、
ギリシャの経済力はかなりの体力差がある。
ギリシャ危機は、そうした経済力の異なる国々が、
統一通貨ユーロを導入したことで、
等身大の経済を無視した、
国家経営をしたことに因る矛盾の表れでもある。


先ずは通貨を統一せず、
為替レートを等価固定で試してみることも一つの手立てではないか。
具体的にはシンガポールブルネイのような例がある。
シンガポールドルは、1ブルネイドルと等価になっている。
結果、どちらの国でも、
通貨が通用できる制度になっていことから、
シンガポールドルブルネイドルは両国で流通している。


性急に統一通貨に踏み切るのではなく、
等価固定の通貨の流通を試み、
問題点を把握した上で、統一通貨を導入することも、
選択肢の一つではないだろうか?