蕨の胡麻和え


親戚の七回忌の法事があり、
お経の後、食事となった。
伯母の手作りの天婦羅やカニのボイル、そして和え物が出された。
料理はみな美味しかったのだが、
中でも蕨の胡麻和えが絶品だった。
素朴な味だが、季節を感じさせる蕨に舌鼓を打った。
春が口の中で広がる、そんな蕨の味。


親戚一同、伯母の手料理を食べながら、
和気藹々の時間が流れた。
どこか料理屋を借りての法事では感じられない、
家族的な雰囲気の法事だった。
蕨の胡麻和えを食べていたら、
越乃寒梅の杯も進みほろ酔い気分になっていた。
冷酒は淡麗辛口が旨いな・・・