旧交を温める


先日、大学時代の友人と二人で会食をした。
馴染みの両国のちゃんこ屋での歓談。
ゆっくり話したかったので、
個室を予約しておいた。
友人は大手電機メーカーの部長をしている。
大学ではロケットや飛行機の設計を研究していた。


松田聖子の再々婚の話から学生時代の話題、
仕事のことなど色々話したが、
友人の髪を掻き揚げながら話す癖は昔と変わらないなと思った。

しばらく歓談していると、
「ごめんください」
と女将さんが部屋まで挨拶に廻ってきてくれた。
チャンコを作りながら女将さんが、
「ジャニーズ系の顔をしてますね」
と友人を評していた。
友人は色白の端整な顔をしている。
ちなみに私は神田正輝に似ていると話されていた。
リップサービスでしょうけど・・・


印象に残った友人の言葉は、
「子供達に希望が見えない世の中になっているよね」
時代閉塞のような、厭世観の雰囲気が日本のみならず、
先進国で漂っているのも確か・・・
そんな現状を敏感に子供達も感じ取っているのか?


長男が大学の浪人中だということ。
中学生のお嬢さんが登校拒否になったことがあったが、
今は元気で学校に通っている話もしていた。
そのお嬢さんが美少女コンテストで二次審査をパスしたとのこと。
「今にAKBに入るんじゃないの」
と私が話すと、
「どうかな」
と鼻筋の通った顔が微笑んでいた。


旧交を温めながら、
楽しいひとときを過ごすことができた。