2012-08-08 夏時々秋 エッセイ 今日の日差しは真夏だったが、 吹く風は秋の匂いがした。 高原の夏のような日和だった。 譬えて言えばイエログリフの織物のようだ。 夏と秋の糸が美しい織物を織り上げている。 わたしはそうした自然を享受させてもらいながら、 ささやかな幸福感に浸っていた。 立秋を過ぎ、 秋の精気を感じた。 何故かバッハの「G線上のアリア」と 菊池桃子の「もう逢えないかもしれない」が頭に浮かんでいた。