事務所開き


今日から新しい事務所で執務。
前の事務所には30年お世話になった。
その30年の事務所の歴史の中で20年の間、
私は仕事をした。
その頃はまだ事務所はワンフロアだった。
当時の事務所は雑然としていて、
サラ金の事務所のようだった。
そういえば、すぐ下の階が予備校で、
よく予備校の先生に間違えられた記憶がある。


私が部長になった頃、社業も伸びて、
ワンフロアからツーフロアに事務所を増やした。
ポケベルから携帯電話に時代が変わった頃だった。


新しい事務所は清潔感のある広いオフィス。
そう、事務所というよりオフィスといった表現がお似合いだ。
しかし、まだどうも新事務所に馴染めないのも現実だ。
畳の暮らしから洋室の暮らしになったような、
どこか落ち着かない気持ちは否めない。


事務所開きのお祝いに、
胡蝶蘭の鉢植えやアレンジメントの祝い花を頂いた。
わざわざ社長自ら事務所に尋ねてこられた会社もあった。
「広い事務所になりましたね」
と20年来お付き合いのある社長の言葉に、
これもスタッフの力、
取り分け第一戦で働いていただいた、
現場の力だということを忘れてはいけない。
あらためて先人の方やスタッフに対して、
感謝の気持で一杯になった。