うす紅燃ゆる紅葉かな


   御仏の
    うす紅燃ゆる
      紅葉かな


   すれ違う
    恋の間に間に
      散る紅葉


今日は成田山新勝寺にお参りし、
成田山公園を散策した。
成田山公園では紅葉祭りが行われていた。
赤く色づきはじめたカエデは緑から赤へと自然の絵筆で、
見事なグラデーションを披露していた。

林の坂道を歩きながら柔らかな木漏れ日を見ていたら、
いつの間にか山口百恵の「木漏れ日」を歌っていた。


「一枚の木の葉のそよぎに耳をそば立てれば
 風と一緒にあなたが通り過ぎたのが分かる」


    阿木耀子作詞・宇崎竜童作曲


竜智の池の浮御堂(うきみどう)では二胡の演奏があり、
「里の秋」や「故郷」などが奏でられていた。
東京ドームの三倍半の広さの園内は、
不殺生を象徴する尊い草木を育む場でもある。
そんな園内を逍遙するうちに、
せせらぎのような安らぎを感じていた。