昭和の雪化粧


    降る雪や
     明治は遠く
      なりにけり


雨は雪に変わり、
外は雪化粧をしている。
ふと中村草田男の俳句「降る雪や明治は遠くなりにけり」が頭を過ぎった。
中村草田男は、降る雪に明治を偲んだが、
わたしは雪化粧を眺めているうちに昭和へと旅をしていた。
雪の皇居の景色が浮かんでくる。
一幅の水墨画のように・・・
平成の世になり半世紀が過ぎようとしている。
「昭和は遠くなりにけりか・・・」