なごり雪


 伊勢正三の「なごり雪」がラジオから流れてきた。
哀愁のある声を聴いていたら、
軽井沢の石の教会が浮かんできた。
いつしか雪もやんで、
祭壇から金色の陽が差してくる、
そんな情景を想像しながら聴いていたら、
わたしの中で「なごり雪」が、
荒井由実の「朝陽の中で微笑んで」になっていた。