貯蓄との出会い


貯蓄とは習慣のようなもの、
この頃、そんなことを考えるようになった。


新入社員の頃、
当時の経理部長から
「会社に財形貯蓄制度があるからやってみたら、
 毎月補助金が300円会社から支給されるから、
 黙ってても年間で3600円利子が増える」
「おまけに550万まで非課税なんだ」
そんな財形貯蓄の加入の話を受けた。
私はよく分からないまま経理部長の言う通り、
月々1万円の財形の積み立てを始めた。
これが意外に貯まる。
給料天引きだからだ。
2年目には2万、3年目には3万と月々の積み立てを増やしていった。
ボーナスも半額。
さらに積み立ては利子と合わせて複利で増えてゆく。


積み立てを始めて3年目ぐらいだったろうか。
「財形って貯まるのかい」
と上司の課長が財形の話をしてきた。
「貯まりますよ」
と私は率直に感想を述べた。
「ところでどのくらい貯まったの」
と課長。
「100万ぐらいですか」
と私が答えると、
「そんなに貯まってるの‼」
と驚いた様子だった。
そして上司まで私の影響で?財形を始めた。
課長曰く、
「娘の結婚資金を貯めとかないと・・」


振り返ると、
この「財形」という「貯蓄」のおかげで大きな出費のとき慌てずに済んだ。
今回のマンション購入についても、
頭金は財形住宅貯蓄からだった。
私の貯蓄との出会いは給料天引きの財形貯蓄だった。