大義名分


大義名分をふりかざす狂信者ほど始末に負えないものはありません」
林達夫著 「無人境のコスモポリタン


野蛮とは未開の地のことではなく、
民主主義と平等を唱える国でも起こりうることだ。
勿論、人民の平等を党是とする共産主義国家にも・・・


大方の動物は、食物のために、生きる糧の為に他の動物を殺すが、
はたして人間はと問いかけると、
「この獣・・・」
と動物たちを侮辱できるのか疑問だ。


大義名分という表舞台の裏には野蛮という裏舞台がある。
この裏舞台は緞帳(どんちょう)で隠されて、
芝居が始まると大義名分が見栄を切る。
どこかの国のプロパガンダ(政治宣伝)のように・・


世界のあちらこちらで起きる戦争・紛争・そして粛清。
林達夫の言葉がわたしたちに破魔矢となって突き刺さる。