集団的自衛権について


集団的自衛権について最近考えるのは、
もし、あのベトナム戦争湾岸戦争のとき、
政府自民党集団的自衛権の行使を是とすれば、
日本は戦争に巻き込まれた可能性は大だったのではないかという思いだ。


また国連決議に基づかない、
アメリカのフセイン政権打倒のためのイラクへの軍事攻撃などは、
同盟国アメリカとの関係から、
集団的自衛権の範囲に入るのか、
あるいは範囲外なのか・・・・
そんなことも考えてしまう。


例えばベトナム戦争では日本も韓国もアメリカの同盟国でありながら、
韓国軍は参戦しているが、
日本の自衛隊武力行使はしていない。
自衛隊武力行使がなかったのは、
集団的自衛権を認めない当時の政府の見解があったからだ。
当時の政府が集団的自衛権の行使を認めていれば、
自衛隊武力行使については極めて流動的だったろう。


マスコミでは色々な角度から集団的自衛権について報道されている。
だが今ひとつリアルに理解できない。
そこで実際に日本が直面した、
ベトナム戦争湾岸戦争をモデルケースにして、
もし集団的自衛権の行使を認めれば、
どのようなシュミレーションになるのか説明すると、
国民には分かり易いのではないかと思う。


集団的自衛権について日本は国際法上権利を有しているにも拘わらず、
憲法第九条により武力行使はできない政府見解になっているジレンマがある。
自衛隊武力行使については、
1981年の「自衛のための必要最小限の武力行使」を認めているのが、
現在の政府の見解となっている。
集団的自衛権の行使と憲法第九条の現状をどのように解決するか、
集団的自衛権の行使を是とするか否とするか、
いずれにしても性急な答えを出すのではなく、
慎重な審議が必要なのではないだろうか。