盲導犬クイールの生涯


ラブラドール・レットリバーの「盲導犬クイールの一生」を映画化した、
クイール」を観る。
最後にクイールが亡くなるシーンでは涙腺が緩んでいた。
さいころ交通事故で、
瀕死の犬の臨終に立ち会ったことがあった。
その犬は次第に息が細くなり、
瞼を閉じていった。
その犬は近所の子どもたちで飼っていた野良犬だった。
毛が白かったので、
みんな「シロ」と呼んでいた。
クイールが亡くなる姿を見ていたらそんな記憶が甦った。


クイールはのんびり屋の盲動犬。
そんなクイール盲導犬を断固拒否していた、
頑固おやじ渡辺(小林薫)の介助をすることになる。
始めは息が合わずギクシャクする渡辺とクイールだが、
次第に心身が一体化し順調に歩行できるようになる。
クイールと頑固オヤジを優しく見守る訓練士を椎名桔平が演じる。
一匹の子犬が産まれて、
出逢いと別れを繰り返して一人前の盲導犬の成長して行く過程を、
丁寧に映像にしている。