小唄発表会


昨日は、日本橋で小唄の発表会。
私は番組のトップバッター。
「腹の立つときや」「よりを戻して」を唄った。
糸はお師匠さん。
実は緊張を和らげるため、
お銚子1本と蕎麦を手繰って本番に臨んだ。


「腹のたつときや 茶碗で酒を・・・」


結構声が出ているなと、自分ながらビックリ。
気持ちよく唄い終えた。
「うまい」
「素晴らしい」
の掛け声と拍手。
過分のお褒め言葉を頂いた。


発表会の後は忘年会。
先輩のお弟子さんから
「来年の白浪五人男、あなたにもやってもらうよ」
「わたしがですか」
「拒否権なし」
ときっぱりと先輩に釘を刺された。
小唄の会では、忘年会の余興で「白浪五人男」を恒例で演じている。


忘年会も締めとなり、
「初出場の方にやってもらおう」
と声が掛り、僭越ながら私が締めをすることに。
お弟子さんは日本橋の老舗の旦那衆。
若輩者の私は少々緊張したが、
三本締めで締めた。


二次会はお弟子さんの女将の小料理屋で。
お師匠さんが私の隣の席。
お酒も入っていたので話も弾んだ。
「私はもともと15の時分から小唄と清元のお稽古してたの。」
 父は長唄、母は清元をやってたのよ」
とのお師匠さんのお話だった。
日本橋生まれの御婦人らしいお話だなと思った。
「私の父も清元をやっておりまして、
 父のお別れの会に、清元延寿太夫が弔問にいらしてました」
とお話しすると、
「うらやましい〜」
と少女のような可愛らしいお顔をお師匠さんはされていた。