妖怪大戦争

名子役、神木隆之介君の活躍が、夏休みの映画らしくて良かった。
麒麟送子(きりんそうし)に選ばれた少年(神木隆之介)が、
日本滅亡を企てる魔人(豊川悦司)と戦う。


昨日は、英国で大規模な、航空機テロ未遂事件に世界が震撼した。
わたしたち人類に、警鐘を鳴らす言葉があった。
『復讐は、人間の証。』
復讐の連鎖は、紛れも無くテロの連鎖だ。


この映画で、次々と人間への恨みのマグマに、
妖怪たちが投げ込まれ、機械怪物に変わる。
少年の友だち、可愛い妖怪すねこすりも捕えられる。
すねこすりも怪物に変身して、少年達に襲い掛かる。
すねこすりを切る麒麟送子が切なかった。


この怪物たちは、人類がみずから作った殺人兵器にも似ている。
人と人との憎しみが、殺人兵器となり、わたしたちを自滅させるのだ。
原爆を、『空から悪魔が降ってきた』
被爆者の方が語っていた。
8月15日終戦記念日も近い。
戦争体験に裏打ちされた、漫画家水木しげるのメッセージが、
この映画には、散りばめられている。
神木少年の活躍から、子供たちは、何を感じたのだろうか。


神木隆之介は、どこか往年の子役、二宮秀樹に似ている。
 二宮少年は、「マグマ大使」のロケット少年ガム役、
 大映映画「大魔神」でも健気な童(わらべ)を好演していた。


*日本の基本は聖徳太子の時代から「和を以って貴しとなす」
 人間も妖怪も共存できる日本なら、平和な世の中だ。
 人々は盆踊り、妖怪は百鬼夜行
 『それ、踊れや踊れ』


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