絶望の中の光


薫(沢尻エリカ)は、絶望の闇にあった。
自らの病気、そして魂の叫びである音楽が出来ない体に
なりつつあるからだ。
薫は、自殺さえ試みようとする。
そんな薫を孝治(山田孝之)は、励ます。
ギターが弾けなくなった薫に、
「俺がおまえのギターになってやるよ。」
孝治の優しい言葉に、
薫の心の闇に、愛の灯火が点る。
薫は、胸に刻む。
これから、どんなに辛い運命が待ち受けても、
生きていこうと。


一昔前の、百恵、友和の純愛ドラマ「赤い疑惑」も、
白血病に冒され、恋人が実の兄であることを知り、
絶望した少女百恵が、雪の湖に、身を沈めるところを、
恋人の友和が救うシーンがあった。
純愛の形は、それぞれちがうけれど、
いつの時代も、やはりピュアなものに若者は共感する。
なぜなら、青春時代は、感受性がもっとも豊かな時期だから。
タイヨウのうた」の雨音薫のような、
力強さと、儚さと両面のある、ヒロインに私は惹かれる。
山口百恵沢尻エリカ、タイプは違うが、
どちらも、魅力的な女優だ。