いわさきちひろ

子供たちの愛らしい、水彩画を描いた、いわさきちひろ
絵本画で有名だ。
幼き命を描いた作家だ。
いわさきちひろが絵を描くときの、
三種の神器は、ラジオと鏡とトランプ。
ちひろは書を通して身につけた筆使いで、
水墨画のにじみを、効果的に使っている。
孫の松本春野が、ちひろのにじみの技法を、実演していた。
春野さんは、ちひろの絵のような可愛いお嬢さんだ。
ちひろの息子さんの語りも興味深かった。
母親だけが知る、我が子の秘密を描くちひろ
子供たちの、さりげない仕草を活写する。
一瞬の笑顔の輝き、抱かれ眠る無防備な表情。
ベトナム戦争の子供の絵。
戦争時代を生きた、いわさきちひろ
モノクロのその絵には、反戦の思想が息づいている。


『おかおさんといっしょにもえていった
 ちいさなぼうや』 焔のなかの母と子


命を守る母の優しさと強さを、いわさきちひろの絵から感じた。


いわさきちひろの、「あかちゃんのうた」は、
 ふと子育てに疲れたとき、こころが、優しくなる絵本。