長澤まさみ

朝倉南役を長澤まさみが、爽やかに演じていた。
等身大の彼女の感性が、そのまま映像から発信されていた。
「南を甲子園に連れて行く。」
達也は、勝利して念願が叶う。
南が手を組んで祈る場面が、長澤まさみの清潔感とよく
マッチしていた。
風吹ジュンが、女優としていい味をだしていた。
和也に助けられた親子が御参りにきて、
男の子が、彼女に微笑みかけたときの、
優しく、憂いに満ちた母、風吹ジュンの表情が印象的だった。
作者のあだち充は、微妙な男女関係をさらりと描く。
「タッチ」では、双子の兄弟と幼馴染の少女との三角関係。
「みゆき」では、兄妹の近親相姦を匂わせている。
あだち充は、危うい若い男女を、パステルカラーの絵のように描く。
そういえば、長澤まさみ演じる朝倉南は、
明るいパステルカラーのような少女だ。
凛とした清純派女優として、これからも長澤まさみが、
映画、テレビで活躍してほしい。


長澤まさみは、映画「ラフ」のテーマ曲「奏」を歌っている
 スキマスイッチのファンだそうだ。


*「純情きらり」の達彦役の福士誠治が、
 達也と和也のライバルの、新田明男を演じていた。
 なんとなく品のあるところが、
 ハンカチ王子斎藤佑樹投手)に似ていると思った。