チャングムの誓い(大長今)


宮廷女官チャングムの誓いスペシャル」を視た。
イ・ヨンエ(李英愛)が綺麗だ。
知的にして、清潔感のある女性だ。
村上春樹の「ノルウェイの森」を読み、
チャップリンの映画に感銘を受け、
オードリー・へップバーンに憧れる女優だ。
彼女は、数々の慈善活動もしている。


日本でのトーク番組の公開放送では、
彼女の気さくな一面を垣間見ることができた。
アシスタントの女性の、チョゴリの結び方が間違っていた。
それに気づいたイ・ヨンエ(李英愛)が、
結び目を直してあげる優しい気遣いをしていた。


「次に生まれ変わるとしたら男性ですか女性が良いですか」
の質問に、
「女性です。」
と答え、更に、
「海外に留学したり、もっと勉強したい。」
と話していたのが印象的だった。
向学心があるのだなと関心した。
ファッションも白くて透き通るような肌に良く合った、
赤や黒を基調にした服装が映えていた。
彼女は、欧米の女性とは違った、円やかなプロポーションだ。
そうした円やかな感じが、どこか人に安心感を与える。


ミン・ジョンホ(チ・ジニ)が、チャングムに本を貸す際、
身分不相応と、借りるのを躊躇するチャングムに、
「人が身分を問うのであって、書物は身分を問いません」
と優しく諭す場面が、心に残った。
なんとなく、お昼に視た「土曜スタジオパーク」のインタビューを思い出した。
それは、「芋たこなんきん」の原作者、田辺聖子さんの御主人とのお話だ。
御主人との夫婦の会話で、「そこは、間違っていないかい」
と、御主人からたしなめられたことがある。
そんな御主人に、大人の男性を感じたと嬉しそうに話していた。
信頼関係の上に成り立つ、男女の姿を、
チャングムとミン・ジョンホ、田辺聖子さんご夫婦に見る思いだ。


私の知り合いの、70代の社長はチャングムの大ファンだ。
韓国では、チャングムのテーマパークに行くほどのヨンエニストだ。
「聡明で清純なところが好き」
とのことだ。
理想の大和撫子を、イ・ヨンエ演じるチャングムに重ねているのか・・・
女性らしい優しさの中に、凛とした生き方を歩むチャングム
中高年男性のイ・ヨンエ人気は続いている。