温暖化する世界


21世紀はどんな世紀か?
私はまず地球温暖化の世紀だと考える。
英国流でいえば、危険な気候変動の世紀。
温室効果ガスを排出する最大の国は、米国だ。
米国は環境問題、取り分け二酸化炭素の削減には消極的だ。
そして近年産業の発展著しい中国の反応も鈍い。


2007年2月3日の朝日新聞の記事の「時時刻刻」に、
「温暖化、警告明らか」の見出しがあり、
「米中、なお鈍い反応」「極端な現象」「災害に直結」の
記事が掲載されていた。
南極と北極の氷の減少、アマゾンやシベリアの森林伐採
地球規模のバランスを崩す行為であることに間違いない。
しかし、一方でこれらは、経済行為の結果生じたものでもある。
自動車を廃止し、CO2を削減するために、
工場の稼動を止めるわけにいかないのが現実だ。
だからといって、放置することもできない。
低炭素社会の実現に向けての努力も必要だろう。
バイオ燃料の開発、太陽熱を始めとした自然エネルギーの活用。


ところで、北極で最も氷の面積が多い大陸グリーンランドは、
朝日新聞の記事によると、気温が3度高い状態が1000年以上続くと、
氷河が全部溶けて、海面が7メートル上昇するそうだ。
ちなみに、グリーンランドは、北欧のデンマーク所属となっている。


03年の欧州熱波や05年の米国のハリケーンカトリーナ」のような、
激しい気象現象は今後も増えるに違いない。
何よりも、地球は一つの生命体とすれば、
その生命体を侵す生物である、人類を許さないのではないか。
地球の自浄作用で、人類が駆逐されかねない。
21世紀は、地球温暖化と核の脅威の時代だ。


地球環境の改善を謳った、京都議定書から脱退した米国。
今こそ軍事力だけでない地球環境の、リーダーシップの発揮が望まれる。