オブラートの民主主義


日本だけでなく、世界規模の格差社会が広まりつつある。
19世紀までは、宗主国と植民地など、国家間での搾取する側と、
搾取される側がはっきりしていた。
ヨーロッパをはじめとした、帝国主義国家が世界を支配していた。
アジア、アフリカ、中南米、中近東の大部分が植民地化されていた。
世界の半分以上が、植民地となっていた。
現在世界最強国の米国でさえ、イギリスをはじめとした、
ヨーロッパ各国の植民地であった歴史がある。
今はあまり見える形で、搾取する、搾取される、
支配する、支配されるといったシステムはみえてこない。
資本主義対社会主義の図式も崩壊しつつある。
全ての国が、民主主義を御旗にしている。
民主主義という言葉のオブラートが、現実の世界を見えにくくしている。
優しい帝国主義にならねばよいと危惧するしだいだ。