沖縄クラブで考えたこと


一昨日、昨日と沖縄クラブで楽しんだ。
一昨日は新宿の50年続く老舗、
昨日は銀座だった。
新宿のママさんは、元女優さんで、きっぷの良い方だ。
銀座のママさんは、御主人がシンクタンクの責任者をされていたが、
10年前亡くなられ、銀座でお店を出された方だ。
沖縄生まれの方で、エメラルドのピアスが似合う、品のある女性だ。


いずれのお店も、お客さんは沖縄出身の方が多い。
銀座のお店で、お酒が入り、話しが弾んできたとき、
やはり沖縄の歴史の話題になった。
1602年の、薩摩の琉球支配の話。
琉球王朝の話。
沖縄戦の壮絶さ。
アメリカの占領下の時代、パスポートで本土に来た思い出。
米軍基地の問題。
依然として続く不況と本土との経済格差。
沖縄の現実を知らず、知ったかぶりで語る文化人の話。
沖縄が、独立自治を持ち貿易国のようになれば・・・・・
例えば、香港やシンガポールのような中継国の役割ができれば、
そんな意見も出ていた。
本土から見た沖縄と、現実の沖縄とのギャップ。
それぞれの立場で、見方感じ方は変わるのだなと、考えさせられた。


安室奈美恵の出身地は、美人が多い。
そんな話も飛び出していた。


芭蕉布」という歌を、新宿、銀座、それぞれのママが歌っていたが、
とてもきれいな歌声だった。
ゆったりとしたワルツのメロディーが、心を大らかにさせてくれた。
何処までも広がる青い海のような、ママの歌に聞き惚れてしまった。


見知らぬ客同士が、一緒に同じ歌を歌う楽しさ。
合唱することで生まれる、一体感、連帯感、そして親近感。
今回、沖縄の歴史を再考する機会となると共に、
沖縄民謡の合唱を通して、楽しいひとときを過ごせた。



芭蕉布」は、吉川安一作詞、普久原恒勇作曲


   海の青さに 空の青
   南の風に 緑葉の
   芭蕉は情に 手を招く
   常夏の国 我した島沖縄