マンガギリシヤ神話


マンガギリシヤ神話を読んでいる。
里中満智子画。
今日は第五巻、「英雄ヘラクレス」を読む。
ヘラクレスは、古代ギリシャの英雄。
「力と勇気のある者」だ。


人知を超えた能力を持つヘラクレスは、
様々な試練を経て神になる。
ネメアのライオン退治を始めとする「ヘラクレスの十二の難題
ネメアのライオンは、鋼鉄の牙と青銅のように固い皮を持ったライオン。
ネメアのライオンを退治したヘラクレスは、青銅のように固い皮を鎧と兜にする。
その姿は、劇団四季の「ライオンキング」の姿に似ている。


ギリシャ神話には、古代ギリシャ人の幸福感、
人生観、世界観が良く描かれている。
それは、日本では「日本書紀」に我々日本人の、
世界観が描かれているが如く。


ギリシャ神話の神は、人間と未分化の心性を持つ。
例えば、大神ゼウスはかなりの女性好き。
好きな女性アルクメネと結ばれるために、妻のヘラの目を盗んで、
彼女の夫に変身して、アルクメネとセックスをしてしまう。
ところが、ゼウスの妻ヘラは夫の浮気に嫉妬し、
大神ゼウスの血を引いたアルクメネの子、ヘラクレスに、
試練と苦悩を与えるのだ。
ゼウスの妻ヘラの嫉妬に、翻弄されるヘラクレス
あまりにも人間的な神々たち。


ヘラクレスの不死身の秘密は、大神ゼウスの妻ヘラの乳を飲んだから。
神の乳を飲んだ子は不死身になれるのだ。
アルケイデス(ヘラクレス)が、力まかせにヘラ(ゼウスの妻)の、
乳を吸ったので、ヘラの乳は飛び散って、
それが天に昇り
天の川(ミルキーウェイ)となった。


中国や日本なら、天の川は、牽牛と彦星とお話になる。
西洋と東洋の神話の違いも、面白い。
私は、マンガギリシヤ神話を読み、
ギリシャ神話が身近に感じられるようになった。


神の分身が人間なのか・・・・
人間の投影が神なのか・・・・・