芸能花舞台


芸能花舞台」は、日本舞踊家猿若吉代が出演。
「吉」の一字は、父親が初世中村吉右衛門丈の贔屓で、
一字を頂いたことに、由来している。
演目は、常磐津「年増」と長唄「あやめ浴衣」
猿若吉代は、江戸前舞踊、取り分け、芸者姿の舞を得意としている。
七十を超えても艶がある。


花の雲 鐘は上野か仇夢を
結ぶ四つ手に誰を待つ
籠に隅田の夕景色
あれ散るわいな 散るわいな



「年増」の粋な常磐津が流れる。
仕方話を入れながら、
江戸前のあだな芸者を舞ふ、猿若吉代


司会者の中川緑が、
「踊りに必要なものとは」との質問に、
「品格をもって踊ること」
と、猿若吉代は答えていた。
誠にむべなるかなと思う。