大輪の花散る


今日は、業界の社長のご令室のお通夜に参列する。
まだ、51歳の若さだ。
学生服やセーラー服の弔問の学生も目立ち、
中学生のお子さんが、いるのかもしれない。
梅沢武生梅沢富美男の生花もあり、社長の交際の広さをうかがわせた。


小学校4年の頃、クラスの同級生のお母さんが亡くなり、
当時、学級委員であった私は、クラスの代表として、
担任の先生と参列した。
確か自宅での葬儀であったと思う。
男子の同級生が号泣していたのを、今も記憶している。


先月も、同業者の社長のご令室がお亡くなりになった。
懇意にしている社長で、
私は奥様とも面識があった。
その方も56歳の若さ。
50代の女性の葬儀が続いている。


社長と奥様の馴れ初めは、
社長が、事業を始めた頃、
得意先の事務員であった奥様と知り合い、
結婚したとのことだ。
会社の経理を手堅くこなし、
会社の発展に二人三脚で努力をされた奥様だ。


大輪の花のような、社長夫人の遺影。
手を合わせ、遺影を触るご夫人もいらっしゃった。


いつものことながら、葬儀に参列すると、
どっと疲れる。
魂がひどく痩せてしまったようになる。