巨匠とヒーロー逝く


20世紀を代表するスウェーデンの映画監督、
イングマール・ベルイマン監督が死去された。享年89歳。
1957年に「第七の封印」でカンヌ国際映画祭で審査員特別賞を受賞。
「野いちご」「処女の泉」などの作品で高い評価を受けた。
1984年「ファニーとアレクサンデル」で、
アメリカのアカデミー賞4部門を受賞。
また、スウェーデン王立劇場などで精力的に戯曲を演出。
舞台では、シェークスピアイプセンなどの作品を演出。
演出家としても才能を発揮した。
フェデリコ・フェリー二、ルキノ・ビスコンティなど、
ヨーロッパの映画の巨匠は、難解ではあるが奥も深い映画だ。



プロレスの神様カール・ゴッチが、米国フロリダ州で亡くなった。
享年82歳。
カール・ゴッチは、故鉄人ルー・テーズと並ぶ実力派レスラー。
必殺技は、ジャーマン・スープレックス・ホールド(原爆固め)。
ちなみに、ルー・テーズの必殺技は、バック・ドロップ(岩石落し)
アントニオ猪木のプロレスの師でもある。
「ゴッチ教室」から日本の数々のプロレスラーが輩出した。
私も、猪木とカールゴッチの試合をテレビで観戦した。
愛弟子、猪木にゴッチが胸を貸した試合に興奮した。
ゴッチの正統派のプロレスは、
ビル・ロビンソンにも受け継がれているように思う。
アメリカ型のショーマンプロレスに慣れていたので、
プロレスと正面から向き合う、ゴッチやロビンソンのプロレスが新鮮に感じた。
カール・ゴッチは、勇猛にして礼節をわきまえた、騎士のようなレスラーだった。
王者の風格のある稀有な、プロレスラーだ。