日銀、利上げ見送り


日本銀行は、9月19日の金融政策決定会合で、政策金利の誘導目標を、
0.5%に据え置くことを決定した。
アメリカの低所得者向けローン問題に端を発した世界の金融市場に配慮し、
利上げを控えた。
金融政策を決める日銀政策委員9人(正副総裁3人と審議委員6人)は、
8対1の賛成多数で現状維持を決めた。


米連邦準備制度理事会FRB)も、ファデラクルファンド(FF)金利
の誘導目標を、0・5%引き下げ4・75%にしている。
日米で共同歩調の経済対策。
米経済の減速に、日本経済の成長基調に翳りがなきよう、
日銀も配慮した模様。


東証も好感し、前日比579円74銭高い、1万6381円54銭で、
取り引きを終えた。
5年半ぶりとなる大きな上げ幅となった。
ただ、日本の金利は世界の中でも異常に低い金利であることに変わりない。
今回の見送りは、政治からの圧力もあり、
本来の金利に近づけたい日銀には、ややジレンマもあろう。


わたしたちの、貯金の低い利子も続くこととなる。
更に日本では、物価と土地がジワジワと上がりつつある。
取り分け原油製品の値上げが顕著。
1バレル80ドル以上が続いている。
ガソリンの高騰は、その最たるもの。
日銀は、物価上昇についても注意深い考察を踏まえた、
配慮ある金融政策を心掛けて欲しい。