苔寺散策


東京駅銀の鈴前に集合、その後新幹線で一路京都へ。
新幹線は、幹事さんの計らいで、往復ともグリーン車


車中でビールを飲みながら、美味しい幕の内弁当を食べた。
ビールは各自一本まで。
西芳寺は、アルコールくさいお客は、入館を拒否することがあるからだ。
しばらく、うとうとしていると京都に着く。
当日、京都は天気は良かったが、まだまだ暑い。
専用バスで、嵐山・渡月橋を渡り、西芳寺苔寺庭園)へ向う。


西芳寺苔寺)は、京都府西京区松尾にある、臨済宗のお寺。
西芳寺は、世界遺産 特別名勝乃史蹟。
西芳寺を見学するには、予約が必要。
参詣者は老若男女。そして、外人さんが多かった。
西芳寺では、まず本堂で般若心経の写経をする。
普段あまり、墨と筆で文字を書いたことがなく、少々緊張。
しかし、次第に写経に熱中した。
願い事は、
「夢実現」
とした。
お寺の方の、西芳寺の説明があり、
僧侶に合わせて、般若心経を三度読経した。


その後しばらく、苔寺の中を散策。
草木で日陰が多く、園内は比較的涼しい。
時の進むのは、同じなのだろうが、
この静寂の空間にいると、別の時間が過ぎているような気がしてしまう。
苔も光の加減や、苔の年月で、微妙に色が違う。
苔の種類は120種余り。
流石、夢窓國師が中興し、林泉が大修復した鎌倉式庭園。
上段は枯山水、下段は池泉廻遊式庭園。
中央の池は心字池。


侘びさびのなかに、苔寺はどこか雅な印象もあった。
ゆったりとした時空間に己を置くことで、心が癒された。
魂を現(うつつ)から離脱し、心の静謐なるを整え、己を取り戻すこと、
そんな想念を禅寺西芳寺苔寺)から、僅かばかりだが、
学んだような気持ちになった。