ベルばらと歴史教科書


たまに、高校の歴史の教科書を捲るときがある。
「詳説 世界史」と「詳説 日本史」二冊とも山川出版。
「詳説 世界史」の著者には、江上波夫氏や林健太郎氏がおられる。
「詳説 日本史」は、石井進氏、笠原一男氏が著作者に名を連ねている。
何れも高名な学者。
高校時代は、あまり歴史の教科書など面白くなかった。
ただ、最近では、例えば大河ドラマや歴史ドラマなどを視るとき、
高校の歴史教科書を読むと、物語の理解の助けとなる。


風林火山」では、戦国時代の歴史の流れを、
宝塚歌劇団の「ベルサイユのばら」では、フランス革命の流れについて。
例えば、池田理代子原作の「ベルサイユのばら」では、
旧制度の矛盾から、啓蒙主義の思潮、アメリカ独立宣言、
ルイ16世の時代には、三部会の招集から球戯場の誓い、
バスティーユの牢獄の攻撃。
そして、革命の勃発は、フランス人権宣言の採択となる。
そうした、歴史の激動の中、
オスカル、マリー・アントワネット、フェルゼン、アンドレ
ベルサイユのばら」の登場人物たちは、
強大な時代の放流に揉まれ、流されて行く。


歴史教科書は、通史としても、読みやすい。
受験勉強ではなく、好きで読んでいるとなかなか面白い。