風の果て


藤沢周平原作の「風の果て」を見る。
竹山洋脚本。
桑山又左衛門を佐藤浩市、その若き日を福士誠治が演じている。
誠実な青年、上村隼太が、貫禄ある桑山又左衛門に変貌する。
それにしても、江戸時代の武士は婿に入ると、
名字のみならず、名前も変わってしまい、別の人物のようだ。


一昔前なら、この桑山又左衛門の役は、佐藤浩市の父である、
三國連太郎が適役だったかもしれない、そんなことをふと思った。


私は、宮坂類役の涼風真世に注目。
宮坂類は、妖艶な寡婦
類が、誠実な青年、上村隼太(福士誠治)の手を握りるシーンは、
艶めかしかった。
涼風真世演じる類から、色香が漂っていた。
嘗て、宝塚歌劇団月組の男役トップスターの涼風真世
女優として、円熟期を迎えた演技が光る。