阿木燿子


阿木燿子は、歌うように話す。
童女のような風貌と声。
それでいて、彼女の詞は大人の女性の感性を紡ぐ。
今まで、作詞の作業は、苦行のであったと、
彼女は語っていた。
山口百恵、宇崎竜童、阿木燿子の三つ巴の才能が、
アウフへーベン(止揚)して、数々の名曲がヒットしている。
横須賀ストーリー」は、その際たる作品だろう。
但し、この三つ巴の才能のぶつかり合いは、
阿木耀子にとっては、苦行であったろう。


阿木耀子は、そんな作詞家のスタイルを方向転換して、
これからは、楽しんで作詞をしたいと話していた。
天使のようなピュアーな心と、
真紅の薔薇を忍ばせる、阿木燿子
これからも彼女の稀有な詩心に、期待したい。